ロードレーサーが相次いで車に撥ねられる。ACCPIがイタリア大統領に法律の改善を要求。

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今、イタリアの交通安全事情が酷いものになっているらしい。

 

イタリア国内で、2018年に自転車で死亡した人は200人程度で、2017年に比べて40人程度減っているが、負傷者は17000人に上る。

 

さらに、ここ数週間でロードレーサーと車の事故が多発。

 

こりゃまずいということで、イタリアのライダー協会「ACCPI」大統領に法律の改善を要求する書面を送ったらしい。

 

情報源:Italian riders demand legal protection after a series of road accidents | Cyclingnews

 

相次ぐライダーの事故

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ここ数週間で、ドメニコ・ポッツォーヴィオ、レティシア・パターノスター、ヴィットリア・ブッシ、ジュニアライダーのアンドレア・オストラーニと、プロライダーが相次いで車に撥ねられている。

 

さらに、アレッサンドロ・デマルキは、ツールでの怪我から復帰するためのトレーニングで車とニアミス。ほんの少し左によっていたら死もありえた。

 

デマルキによると、登り坂で横から3倍のスピードで、左1センチのところをグレーのアウディが通り過ぎていったという。

 

そして、先日の記事で上げたエド・マースの事故もイタリアのイル・ロンバルディアでのこと。

www.settsuxan.com

 

このときは、レース中にコース内に一般車両が侵入。

そして下りで衝突し落車。

身体の麻痺、両足の運動機能が喪失するというとても痛ましい結果となった。

 

Marco Cavorsoの訴え

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Marco Cavorsoは、先述のACCPIの安全代表。

 

彼は、自分の息子を交通事故でなくしている。

そういったことから、同じように法律の改善を求める何千もの人々の署名を集めて、イタリアの大統領に書面を送った。

 

Cavorsoの要求は、運転中に携帯電話を使用して事故を起こした場合、一発で免停にできるようにすること。

 

そしてACCPI全体としては、歩行者の側方を1.5m以上開けなければならない法律の導入を目指しているという。

 

前者に関しては、日本はひと足早くそうなる。

12月1日から、ながらスマホで事故につながった場合の違反点数が2点から6点へ上昇。つまり一発免停となる。

 

後者は、日本の道交法では歩行者がいる場合安全な間隔を開けるか、それができない場合は徐行する、ということになっている。

 

つまり明確に数字が定められているわけではない。

日本の狭い道では、これを制定するのは無理があるかも知れない。

 

サイクリストに呼びかけ

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ACCPIは、車だけではなくサイクリスト自身の防護意識にも呼びかけている。

 

昼間でもライトを付けて、常時ヘルメットの着用、ヘッドホンを使用しない、交通規則を遵守する、ということを述べている。

 

そして、ドライバーとライダーは対話をする必要があると言っている。

"When a car blows their horn, I raise my arm to show I've heard them and so that they know that I'll let them pass when I can,"

車がクラクションを鳴らすとき、私は腕を上げて、彼らの声を聞いたことを示します。そうすれば、彼らはできる限り安全に通過します。

"We need to have a dialogue with car drivers and getting angry won’t resolve anything. Some accidents happen because they see us riding in groups and hate us. We need time to build a dialogue and we need to learn to tolerate each other.

私たちは車の運転手と対話する必要があり、怒っても何も解決しません。集団で走っている私たちを憎んでいるために事故が発生することがあります。対話する時間とお互いを容認することを学ぶ必要があります。

 

大人のくせにいつまでいがみ合ってんだ、という話。

 

 

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