この記事を執筆している今、まさに世界選手権が行われているわけだけど、ヨークシャーでの世界選手権で、実質的にロードレースのシーズンは終了する。
そして、この時期になると焦りだす選手も出てくる。
何にって?そら契約よ。
情報源:新城幸也がバーレーン・メリダと契約更新 期間は1年間 - 新城幸也が契約更新 | cyclowired
ロードレーサーの厳しい現実
ワールドツアーチームで活動する選手達は、どれも各国の精鋭たち。
国内のレースでは負け無しの選手ばかりが集まっている。
しかし、そんな負け無しの選手たちも、世界最高峰のランクで勝ちを狙える選手はほんの一握りしか居ない。
ワールドツアーチームで1度も勝つことがない選手も大勢いる。
勝ちを狙える選手は勝って力を示せば良い訳だけど、そうでない選手は、エースを献身的にサポートしたり、チームの役に立つことをしなければならない。
しかし、そういった選手は代わりが効くことも多い。
他の若くて有望な新人を取るかもしれない。
だから、この時期は契約の決まっていない選手にとってはラストパートのとき。
新城幸也の場合
現役日本人で2人しかいないワールドツアーチーム所属の新城幸也は、まさにこんな状況だった。
35歳の新城は、2017年にバーレーン・メリダと2年契約を結んで今年が最終年。
35歳はバーレーン・メリダの中で、上から4番目。
ロードレーサーの選手寿命を考えたら、結構なピンチ。
私は内心契約は更新されないだろうな、と思って昨日の記事でも、さいたまクリテリウムが最後のチャンスだ!と記載した。
でも、私の予想に反して今朝に1年間の契約更新が発表された。
非常にめでたい。
なぜ更新された?
契約更新の理由は、いくつかあると思う。
1つに来シーズンからのスポンサーに起因するもの。
来シーズンから、スポンサーにマクラーレンがつく。
周知の通り、F1チームのマクラーレン。
過去の栄光に比べると最近の成績はぱっとしないけど、かなりの技術を持ったチームであることに違いはない。
そしてお金も。
選手を雇うにはお金がいるからね。
そして、来シーズンから首脳陣に元Team Skyのパフォーマンスコーチを担当したロッド・エリングワースが加わる。
このことから言えることは、来シーズンはバーレーン・メリダの変革期であること。
そのためにチームが新城を必要としたということ。
プレスリリースでは、チームは新城を「忍耐強さとプロ意識の証」と紹介していた。
たしかに新城が野心を見せることは、あまりない。
ブエルタでは何度か逃げに入っていたけど、これはチームの指示でもある。
このような「忍耐強さとプロ意識の証」をチームは必要としたのだろう。
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