Team Ineosはツール4勝のフルーム、同じくツール覇者のトーマス、ベルナル、そしてジロ覇者のカラパスと、どんどん選手層を厚くしている。
戦力はあるに越したことはないが、実力のある選手が複数いるとエースに選んだ選ばなかったで、チームとの軋轢が生まれる可能性がある。
そんな中で、今年のツール・ド・フランス総合チャンピオンであるエガン・ベルナルが、2020年のツールに出場しないかもしれないというニュースが出ている。
一体なぜなのか？
情報源：Egan Bernal: 'I don't know if I'll ride the 2020 Tour de France' - Cycling Weekly
エガン・ベルナルの現在まで
ベルナルは、2016年にプロコンチームでキャリアをスタートして、2018年、21歳でチーム・スカイ（現Ineos）に移籍したエリート中のエリート。
2018年のツールでは、初出場のツール・ド・フランスでアシストとして走り、初優勝したトーマスを支えた。
石畳のステージさえなければ新人賞も狙えた、21歳ながら才能を見せる走りをした。
2019年に入るとチームに主戦力として扱われ、4月のジロ・デ・イタリアにエースとして参戦する予定だった。
怪我でそれを逃すと今度はツールに向けて調整し、怪我で欠場したフルームの代わりにトーマスとのダブルエースとして参戦。
ツールでは、前半はあまり振るわずも、後半の若さあふれるアタックでどんどんライバルを振り落とし、ついに総合首位を奪取。
最後は前年優勝のトーマスと肩を組んで総合優勝。見事ロード界最大の栄誉を掴み取った。
2020年のツール出場は
ベルナルはインタビューに対して、チームにとって最善をつくすことが第一の関心であると述べていて、チームの考えがそうであればツールに臨まない可能性もあるとのこと。
しかし、こうも言っている。
“I will not make the decision [to ride the Tour] for fear of not being leader,”“I will do it with the team.Nor was I the leader in the last edition I won.”
エースになれないことを恐れて、参戦しない決断を下すつもりはない。私が勝った前回のツールでもエースではなかった。
“I would like to return, obviously, because I would like to defend the title, but it is clear that there are more factors
タイトルを維持したいのでもちろん出場したい。しかし、ツールにはもっと多くの要素がある。
“ In the end it is the road that makes the difference.And in this team, from my experience, we are riders who do not get nervous with these situations.In the moment, we will know who is the strongest and the rest will support you.Nor do I think it is healthy to 'kill' your head thinking about who is going to be a leader and who is not.”
最後に違いを生むのはコースです。私たちはこうした状況に神経質にならないライダーです。 現時点では誰が最強かを知り、残りはサポートします。 誰がリーダーになるのか、誰がリーダーではないのかを考えて思考を「殺す」のは健全だとは思いません。
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