チームイネオスは、その多大な資金と膨大なノウハウを駆使して、トップのチームを維持している。
特に、選手はトップ中のトップが集められていて、2020年シーズンはグランツールの1つを制覇した選手が4人もいるという金満っぷり。
この4人で、それぞれ3つのグランツールを分け合うことになるわけだけど、チームとしてはやはりツール・ド・フランスが中心となる。
今回のニュースは、今年ツールを優勝したエガン・ベルナルが、フルームの5勝クラブ入りをサポートすると、明言したという話。
情報源:Chris Froome: Bernal says he will support me at 2020 Tour de France | Cyclingnews
フルームとチームイネオス
チームイネオスは前身のスカイ時代から数えると、2012年から2019年の8年間にツール・ド・フランスを7度勝っている。
特に、クリス・フルームは3連覇を含む4度の総合優勝記録を保持していて、歴代で4人しか達成していない夢の5勝クラブ入りまでもう一歩。
しかし、4勝を達成した2017年から、2年連続で優勝を逃している。
しかもいずれも、ゲラント・トーマス、エガン・ベルナルという同チームの選手が優勝を成し遂げた。
そして来シーズンからジロ覇者のカラパスも参入して、チームに実績のある選手が集まる。
そのおかげで、チームはフルームを特別視はせずみんな平等に扱うようになったことで、5勝の夢はだんだん遠ざかっていった。
サポートを決めたコロンビアン
6月に怪我をして戦線を離脱したフルームは、来月にようやく右脚から金属板を外す手術を受ける。
そこから、来年の6月下旬から行われるツールに向けてトレーニングを再開する。
そうなると気になるのは、誰が出るのか?誰がエースなのか?ということ。フルームなのか、Gなのか、ベルナルなのか、カラパスなのか。
フルームへのフランステレビ局のインタビューによると、
ベルナルが、ツールでフルームのサポートをするのか。
という問いに対して、
"He has said he is,"
彼はそうだと言ったよ。
とコメント。加えて、
"I need to be the strongest. If he’s the strongest, then I’ll be happy if he wins, because that’s how racing goes – the strongest rider wins."
私は最強である必要がある。彼が最強であれば、彼が勝てば幸せだ。それがレースだからだ。最強のライダーが勝つ。
怪我とモチベーション
フルームは、6月に怪我をして一時は選手生命をも危険に晒した。しうかし、最新のリハビリ技術を駆使してわずか2ヶ月で再びバイクに乗った。
キッチンナイフで手の腱を切って、リハビリが止まるというポカをやらかしたこともあったけど、回復はすこぶる順調。
予定では、来年夏に行われるツール・ド・フランスとオリンピックには十分間に合う予定だ。
フルームは、このような重症からの復帰は彼のモチベーションを高めるだけだと主張した。
"There were loads of people who came out after the crash and said 'He's done. He'll never win another Tour.'They only spur me on."
クラッシュの後に出てきて、「彼は終わった。彼はもうツアーに勝てないだろう」と言った人がたくさんいた。その言葉は私を奮起させるだけです。
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