ロードレースといえば、ドーピング。
これはいまや世界の一般常識で、ツール・ド・フランスが行われているフランスでも、興味ない人はこの認識である。
一番有名になったランス・アームストロング以降、数々の名選手がドーピングで有罪判決を受けた。
そのため、ロードレースの親元UCIはドーピングの規制を非常に厳格化して、何もやっていない選手が苦しんでいる。
今回、またある選手がドーピングの1つであるEPOの陽性反応がでたらしい。でも、今回は少し別の事情があるかも?
情報源:Marion Sicot says menstrual cycle could have sparked EPO positive | Cyclingnews
Marion Sicot
今回ドーピングをしたとされるのが、フランス人女性ライダーのMarion Sicot氏。
Sicot氏は、ベルギーのDoltcini-Van Eyckというプロチームに所属している。
ちょっと調べたけど、女性チームにはコンチネンタルとかワールドツアーとか無いみたい。競技人口の差かな?
金曜日にフランスの大手新聞、L'Equipeに掲載された内容は、6月27日に開催された、フランスのタイムトライアルチャンピオンシップ。
そこで行われたドーピング検査でAサンプルからEPOが検出されたらしい。
その時コーチしたのは、ジュリアン・アラフィリップの従兄弟であり、ドゥクーニンクのコーチをしているフランク・アラフィリップだとも。
ドーピングが認められた場合、4年間の出場禁止が課せられる。
反論
Sicot氏は、この結果について反論。
EPOが検出されたのは、自身が月経周期中だったからと主張。
それによってEPOの値が上昇したという。
彼女は、今後10日以内に明らかにされるBサンプル検査結果を待つと主張した。何も悪いことはしていないとはっきり明言した。
"I am now waiting for the analysis of sample B. I haven't done anything wrong. The level found is very low. I had my period when I was test and the tester made a note. When we have our period, women produce more EPO.
私は今、サンプルBの分析を待っています。何も悪いことはしていません。見つかった異常は非常に低いです。テスト中に月経があり、テスターがメモしていました。
"I have never taken anything and I hope that the truth will quickly emerge. It's difficult for me because I didn't do anything and I want to prove it. I've even borrowed money from my parents because I want to fight to prove my innocence."
私は何も犯したことがないし、真実がすぐに現れることを願っている。何もしなかったし、それを証明したいので私にとっては難しい。私の無実を証明するために戦いたいので両親からお金を借りた。
EPO
フランスのアンチ・ドーピング研究所のMichel Audran氏は、この主張について、非常に空想的であると述べた。
彼が言うには、EPOの検出テストでは、EPOが内因性なのか外因性なのか違いを検出できるということを指摘した。
つまり、EPOを注射なり経口摂取なりした場合、彼女の言った月経周期によるものと区別ができるということ。
つまり最初の結果が出た時点で、もう勝負はついているっぽい。
ちなみに、コーチをしていたフランク・アラフィリップは、テストを受けたフランス選手権の後、チームでの仕事をやめた。
これは、ドーピングとは関係なく、フランクがドゥクーニンクに参加したから、仕事を終えたとのこと。
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