2週間前くらいの記事で、ある選手のドーピング問題について取り上げた。
その選手とは、女性ライダーのMarion Sicot。
そんな彼女の、ドーピングの続報があった。
情報源:Sicot B-sample confirms positive test for EPO | Cyclingnews
ドーピングの詳細
Sicotは、ベルギーのプロチームに所属しているロードレーサー。
彼女は、6月にフランスで行われたタイムトライアル選手権のドーピング検査でAサンプルからEPOが検出されたらしい。
EPOは、血中の赤血球を増加させるため、筋肉への酸素供給量を高めて持久力を向上させる効果を持っている。
長距離系のスポーツによく使われており、ロードレーサーではランス・アームストロングがいちばん有名だと思う。
Sicotの反論として、月経周期中であったことで血中のEPOを増加したと話した。
アンチ・ドーピング研究所の元所長は、EPOの検査が内因性であるか外因性であるか区別できることから、この反論を空想的だと否定した。
その後の動き
Sicotは一貫してドーピングを否認していた。
EPO陽性の反応を示していたのは、Aサンプル。
通常、ドーピング検査では採取した尿を、A・Bの2つの容器に入れる。
まずAが分析されて陽性だった場合本人に通知が渡り、Bサンプルも陽性だった場合ドーピングが確定する。
前回の記事では、Bサンプルの解析を待っていたけど、今回でそれが確定した。
結果は、Bサンプルも陽性反応。
これから彼女の処分が決まるまでに、この結果を覆せなければ最長で4年間のレース出場停止処分が下る。
今後の動向
Sicotは尚も否認を続けていて、弁護士を介して抗戦する模様。
“Despite these results, I am once again affirming my innocence, and I will put all my energy into proving that before the relevant authorities.”
これらの結果にもかかわらず、私は再び自分の無実を確認し、関係当局の前でそれを証明することに全力を注ぎます。
“It is necessary to remove many doubts and clarify some grey areas,”
多くの疑念を取り除き、いくつかの灰色の領域を明確にする必要がある。
“I know that that the fight will be long and difficult, but I remain resolutely determined to take it all the way so as to defend my honour and the values I have carried for years.”
長くて難しいことを知っていますが、自分の名誉と私が長年持ち続けてきた価値観を守るために、ずっと戦い続ける決意を固めています。
ちなみにこの騒動で一番被害を被っているのが、ツールでも大活躍したジュリアン・アラフィリップ。
いとこのフランク・アラフィリップが、元々Sicotのコーチをしていたことで、マスコミから取材が殺到していたらしく、非常にイライラしているらしい。
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