今シーズンを以て、長く活動してきたモビスターを離れることになったナイロ・キンタナ。
ここ数年、ランダやバルベルデとのエース争いをレースの中やメディアで繰り返してきた。
今回の移籍で、その絶え間ない戦いから離脱することになるが、移籍先のアルケア・サムシックには、ワレン・バルギルがいる。
どんな感情を抱いているのか?
情報源:Quintana: I'm sure it's going to be fine with Barguil | Cyclingnews
モビスター時代
2012年にモビスターに移籍してから、8シーズン。
2年目23歳の若手として出場したツール・ド・フランスでは、ステージ優勝1回、新人賞、山岳賞、総合2位と信じられないほどの大活躍。
星の如く現れた新星コロンビアライダーとして、世界に名を残した。
その後はツールでの総合優勝こそ無いものの、その他のグランツールはすべて総合優勝、ツールでも2度目の総合2位に輝いて、世界トップレベルということを知らしめた。
しかし、ここ数年はグランツールの総合優勝から遠のき、大会の途中で他の選手とエースを交代する場面が目立っている。
それに関連して、チームメイトとのエース争いで外からのプレッシャーに晒されて、疲弊しているのが伺えた。
キンタナはモビスターでの活動をこう評価している。
“I was not particularly unhappy but I was not very happy either,"
私は特に不幸ではなかったが、あまり幸せでもなかった。
フランスチームへの移籍
そんなキンタナは、来シーズンよりアルケア・サムシックで活動する。
ファンの関心は、28歳のワレン・バルギルと29歳のナイロ・キンタナがチームでどういった立ち位置になるのか、に集まっている。
“Warren is a very expressive guy,”“I am convinced that my arrival in the team will bring him a little more tranquility since the responsibilities will now be shared.
ワレンは非常に表情豊かな男です。チームに参加することで、責任が分担されるので、彼にもう少し平穏をもたらすと確信しています。私たちの間でうまくいくと確信しています。
キンタナ自身は、上手くいくと楽観的。
アルケアはモビスターのようにトリプルエースとかいうアレなことはしないだろうから大丈夫だろうと思う。
また移籍の理由としては、新しい挑戦をしたいからとのこと。
At some point, you have to open your eyes and look ahead.That's what made me leave Movistar, where I had spent eight years.I was looking for a new challenge.I have a lot of desire.”
ある時、目を開けて先を見る必要があります。それが、私が8年間活動したMovistarを去った理由です。新しい挑戦を探していました。たくさんしたいことがあります。
キンタナの野望
来シーズンは、予想通りツール・ド・フランスを目標にするらしい。
2019年のベルナルに続いて、コロンビア人として2人目のツール制覇を目指す。
“The Tour de France will be my number-one goal.I'll aim for a place on the podium.I know I have the capacity.I will still have a good team around me, so I'll try again to win it.I think that it's possible,”
ツール・ド・フランスは私の一番の目標です。表彰台の頂点を目指します。私はその力があります。私の周りにはまだ良いチームがいるので、もう一度勝利を目指します。できると思う。
またツールの他にはオリンピックに出場、そしてフランスチームということを活かしてフランスのレースにたくさん出場するという。
“Apart from the Tour, I want to shine in all the French races.I will also race more often in France next season;I'm part of a French team now.After the Tour de France, I hope to continue with the Olympic Games.It would be a moment of pride to represent my country in Tokyo.”
ツールとは別に、フランスのすべてのレースで輝きたい。また、来シーズンはフランスでもっと頻繁にレースをします。私は今、フランスのチームの一員です。ツール・ド・フランスの後、続いてオリンピックと思っています。東京でコロンビアを代表することは誇りです。
『JELL-R2』のコードを入力するとさらに500円引き。