ツール・ド・フランスは、世界最高峰のロードレースであるけど、それだけにその運営にも最高が求められる。
しかし観客がこれほどまでに近いスポーツで、コントロールするのは難しく、観客とぶつかったり、道を塞いだりして、選手から厳しい意見が飛んでいる。
今年のツールでも、ワァウト・ヴァン・アールトがTTステージで、不用意に設置された看板にぶつかって落車。そのままリタイヤになったことがあった。
それについて、ヴァン・アールトとユンボ・ヴィスマは賠償を求めるらしい。
情報源:Wout Van Aert and Jumbo-Visma may seek compensation from Tour de France over crash - Cycling Weekly
ヴァン・アールトの事故
先日の記事でも書いたけど、
TT走行中に、バナーに衝突してヴァン・アールトの筋肉を引き裂いた。
大腿部から股関節にかけて皮膚が切れて、筋肉を大きく痛めた。
手術は2回に及び、9月上旬にやっと自転車に乗れるようになった。
しかし、まだ日常生活で正常には歩けなくて、今シーズンのレースには復帰できない。
賠償
ヴァン・アールトは、コーナーに不用意に設置されたバナーのせいで、キャリアの終りを迎えるほどの怪我をしたとしてツール・ド・フランス主催に、賠償金を請求するらしい。
請求の内訳は、医療費と今後始まるシクロシーズンでの収入の損失。
ヴァン・アールトは、元シクロ王者。
つまりヴァン・アールトにとって、この秋から行われるシクロシーズンから本番が始まる。
今後出るにしても、それは2020年の春からになる。
勝ったかもしれないレースはどのくらいあったのかな?
昨年にも、ヴィンチェンツォ・ニバリが客のカメラストラップに引っかかり落車。そのままリタイヤという事件があった。
そのときにも、ニバリがASO(ツール主催)を追求していた。
安全にレースができなければ、選手も客も、ツールに価値を見いだせなくなるだろう。
ヴァン・アールトの今後
ヴァン・アールトは、2020年の春のクラシックレースとシクロレースに向けて、長期的に回復を続けている。
“I'm going to do everything to ride a few cross races,”
数回のシクロクロスレースに参加するためにあらゆることをするつもりです。
“I just have to see how realistic it all is because I have to be completely there in the spring, I hope.The question is how good my shape will be.
春に完全になってそこにいなければならないので、それがどれほど現実的であるかを見極めなければなりません。問題は、私の状態がどれだけ良いかです。
“From now on I will have a difference in muscle mass between my left and right leg.
これからは、左足と右足の筋肉量に違いが出てきます。
However, that is not a drama, because it can be solved with the right training.
しかし、それは適切なトレーニングで解決できます。ドラマでは無くね。
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