今年の6月に起きた落車で、選手生命を脅かすほどの怪我を負った、チームイネオスのクリス・フルーム。
そんなフルームは、来シーズンのツール・ド・フランスで自身5回目の総合優勝を目指す。
しかしイネオスのスポーツディレクターは、フルームがツールまでにベストに戻るのは難しい、と話した。
怪我の状況
このブログでも、以前から回復経過の記事を上げてきた。
最後の記事でも書いた通り、フルームは順調に回復していて今では通常のトレーニングにも戻っている。
現在のフルームの第一の目標は、ツールを勝つこと。
4か月間で本来の自分としてツールドフランスのレースに戻りたい。それが私の目標であり、それが不可能だという理由が見つかるまで、それを目標にしています。
しかし、それは厳しい道程らしい。
スポーツディレクターのコメント
スポーツディレクターの、ニコラス・ポータルのコメントがこちら。
"It was such bad luck for 'Froomey', with that massive crash at the Dauphiné,"
ドーフィネでの大規模なクラッシュは、フルーミーにとって非常に不運だった。
"But knowing Chris, he'll give himself a goal, which will be to compete at the 2020 Tour. The best way to be able to recover as quickly as possible is to do it right.
彼は2020年のツアーに出場することを目標にしています。できるだけ早く回復するための最善の方法は、正しくリハビリを行うことです。
"I do think he'll recover, but recovering completely – back to 100 per cent as an athlete – is going to be tough,"
彼は回復すると思いますが、アスリートとして100％まで完全に回復するのは難しいでしょう。
"We hope that he can, of course, and support him 100 per cent, but what happened to him was very serious, and even having got back on his bike as he has been for the past few weeks is already a massive achievement."
もちろん、彼が100％になるまでサポートできることを願っていますが、起こったことは非常に深刻で、過去数週間のようにバイクに戻ったということだけでも、すでに大きな成果です。
復帰まで
フルームは、股関節、肘、大腿骨、胸骨、脊椎をそれぞれ骨折した。
現在は、骨はくっつき安定しているが、大腿骨に装着している金属棒は生涯残る。
大腿骨は、足のすべての動きに必要な骨。
元のレベルまで戻るには、相当の時間を要するだろう。
また安静にしていた間は、山岳トレーニングや高地トレーニングをできなかった。
来年のツールは、今年以上に山岳が多く平坦が少ない。
リハビリをいかに早く終わらせて、実践的なトレーニングを積めるかが、復活への鍵となるだろう。
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