イギリスのサイクリスト事情。過激なサイクリスト排斥運動で走行中に押し倒される事件が。

f:id:settuxan:20190924214346j:plain
サイクリストは、一部のマナーの悪い人々のおかげで年々肩身が狭くなっていく

 

日本は道幅からして、自転車に向いていない国であるから、道交法を守らない人が一定数居るのもわからなくもない。

 

しかし、自転車専用レーンが設置され自転車の歴史も長いイギリスでも、無責任なサイクリングによって、自動車や歩行者をイライラさせることもある。

 

でも、それでサイクリストをすべてを排斥するのはどうなのか、という記事。

 

情報源:Pushing cyclists from their bikes is 'tantamount to attempted murder', says MP - Cycling Weekly

 

過激なサイクリスト排斥運動

f:id:settuxan:20190924214357j:plain

9月17日にアンドリュー・マースデン氏は、イギリスはバーミンガムでロードバイク走行中に、マスクをつけたオートバイの人物に自転車から押し出された

 

69歳のマースデン氏は、肘を骨折して関節の傷を閉じるために9針を縫った。

 

犯人はマスクとして白いバンダナを付けていて、調べによるとサイクリストを押し倒した動画をSNS上に投稿しているとわかった。

 

また、ハートリプールに住むポール・コックリル氏は、7月に同様に自転車から押し出されて、肩の脱臼と鎖骨骨折をして、手術をするはめになった。

 

これらは、サイクリスト排斥を掲げた犯行であり、サイクリストとの溝をさらに大きく広げる事態となった。

 

マイク・ヒル氏の問題提起

f:id:settuxan:20190924214409j:plain

ハートルプールの労働党議員のマイク・ヒル氏は、これらの事件についてこうコメントした。

 

“There are plenty of people out there like me who grew up with the Cycling Proficiency Test at school and, like me, are angry and annoyed by irresponsible cyclists using our pavements as cycleways and running red lights with impunity.

学校でのサイクリング能力試験を受けて育ってきた、私のように人々の多くは、赤信号を当然のように渡り、私達の道路を利用している無責任なサイクリストに怒りとイライラを感じています。

“But such irresponsible people represent the minority, whereas normal cyclists stick to and respect the Highway Code.

しかし、このような無責任な人々は少数派であり、通常のサイクリストは法律に固執し、尊重しています。

“For them to be targeted by people in fast moving vehicles and literally shoved off their bicycles is not only unacceptable, but is tantamount to attempted murder.”

彼らが車両の人々に標的にされ、文字通り自転車から押し出されることは、容認できないだけでなく、殺人未遂に等しい。

 

ドライバーとサイクリスト

f:id:settuxan:20190924214438j:plain

イギリスでは、過去の記事でも書いたように自転車専用レーンがある。

 

このレーンは、サイクリストを守ることに役立っているが、車にとっては渋滞を引き起こす原因にしかならない。

 

ロンドンでは、この専用レーンのせいで救急車が間に合わず患者が死ぬという事態も起こっている。

 

そのため、サイクリストはドライバーから嫌われているというわけ。

サイクリストにとっては、逆恨みも甚だしいが、マナーの悪いものが居るのも事実。

 

自分はそうでないか省みるのも良いかもね。

 

 

↓ よかったらクリックしてね

にほんブログ村 自転車ブログへ
にほんブログ村