ツール・ド・フランスまではや数週間。
今回から、ツール・ド・フランス目玉選手を紹介していきます。
【速報】ゲラント・トーマス落車でツール・ド・フランス黄信号
6/19 0:50
#TdS2019 - 27,5 to go. 1'30''. Zeits is taken away with Ambulance. Thomas still there pic.twitter.com/HTHWmhkqkn
— La Flamme Rouge (@laflammerouge16) 2019年6月18日
最強のオールラウンダー「ゲラント・トーマス」
先日紹介したクリス・フルームのアシストであり、昨年優勝者のゲラント・トーマスです。
↑黄色の人な
1986年生まれの33歳でウェールズ出身、チームイネオスに所属するロードレーサーです。
元々は、トラックレースの選手で、2008年,12年とオリンピック団体追抜で金メダルを獲得しています。
トラックレース出身ということで、スプリント能力も持ち合わせた、完璧なオールラウンダーです。
長い間、フルームの相棒としてアシストを担っていました。
2018年のツールでは
昨年は、フルームとのダブルエース体制で望みましたが、終始安定感のある走りで、他を寄せ付けませんでした。
しかも第11,12ステージでは、スプリント勝負を仕掛け、勝利。
そのリードを保ったまま、最後の難所、第20ステージ。
総合2位のトム・デュムランが最も得意とする、個人タイムトライアルで、ステージ優勝を果たしたデュムランからわずか14秒遅れという活躍で、フィニッシュ。
最終ステージ、パリシャンゼリゼで総合3位となった、フルームと肩を組んでフィニッシュしました。
これにより、ウェールズ出身選手でははじめてのツール・ド・フランス総合優勝を達成しました。
翌年にはこの活躍で新年叙勲でOBE(大英帝国四等勲爵士)を受章しました。
今年のツールでは
去年は、最初は実質フルームのアシストでしたが、今年は最初から、エースとして総合優勝を狙っていくと思われます。
山岳区間ではフルームに劣りますが、タイムトライアルやスプリントでは一枚上手。
そして昨年の最大のライバル、デュムランはジロ・デ・イタリアで怪我をして、まだ本調子はない様子。
故障した膝が良くならなければ出場はやめると明言しています。
チームがスカイからイネオスに変わってから、はじめてのツール・ド・フランスですから、今年はなんとしてでも連覇を狙いに行くと思われます。
フルームが去って、最強の布陣に傷がつきましたが、それでもイネオスのアシスト勢は全員がエースを担える人材です。
最強アシスト陣がトーマスを守ってくれることでしょう。
政治闘争
フルームが出られないことは本当に残念ですが、出たとしたら親友トーマスとの関係はますます悪化していたと考えると、その点では良かったと思います。
2人は仲がいいですが、チームの待遇の違いにトーマスは憤っていたようです。
昨年フルームが落車したステージで、無線でチームから
「フルームをアシストするから、もし君がパンクしても助けない」
と言われてしまいます。
これにはトーマスも憤慨。
チームとの不和が広がりました。
長い間相棒として共に戦ってきた2人に、これ以上政治闘争をしてほしくはありませんので安心しています。

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