今年のUCIワールドツアーのカレンダーもほぼ消化した。
今回は来年のカレンダーを確認しつつ、初心者が注目すべきレースをいくつか上げていく。
UCIワールドツアー2020カレンダー
2/2 : Cadel Evans Great Ocean Road Race (Australia)
2/23~29 : UAE Tour (United Arab Emirates)
2/29 : Omloop Het Nieuwsblad Elite (Belgium)
3/7 : Strade Bianche (Italy)
3/8~15 : Paris-Nice (France)(パリ～ニース)
3/11~17 : Tirreno-Adriatico (Italy)
3/21 : Milano-Sanremo (Italy)（ミラノ～サンレモ）
3/23~29 : Volta Ciclista a Catalunya (Spain)
3/25 : AG Driedaagse Brugge-De Panne (Belgium)
3/27 : E3 BinckBank Classic (Belgium)
3/29 : Gent-Wevelgem in Flanders Fields (Belgium)
4/1 : Dwars door Vlaanderen - A travers la Flandre (Belgium)
4/5 : Ronde van Vlaanderen - Tour des Flandres (Belgium)
4/6~11 : Itzulia Basque Country (Spain)
4/12 : Paris-Roubaix (France)（パリ～ルーベ）
4/19 : Amstel Gold Race (the Netherlands)
4/22 : La Flèche Wallonne (Belgium)
4/26 : Liège-Bastogne-Liège (Belgium)
4/28~5/3 : Tour de Romandie (Switzerland)
5/1 : Eschborn-Frankfurt (Germany)
5/9~5/31 : Giro d'Italia (Italy)（ジロ・デ・イタリア）
5/30~6/7 : Critérium du Dauphiné (France)（クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ）
6/7~14 : Tour de Suisse (Switzerland)（ツール・ド・スイス）
6/27~7/19: Tour de France (France)（ツール・ド・フランス）
7/5~11 : Tour de Pologne (Poland)
7/25 : Donostia San Sebastian Klasikoa (Spain)
8/14~9/6 : La Vuelta Ciclista a España (Spain)（ブエルタ・ア・エスパーニャ）
8/16 : EuroEyes Cyclassics Hamburg (Germany)
8/16 : Prudential RideLondon-Surrey Classic (Great Britain)
8/23 : Bretagne Classic - Ouest-France (France)
8/31~9/6 : BinckBank Tour
9/11 : Grand Prix Cycliste de Québec (Canada)
9/13 : Grand Prix Cycliste de Montréal (Canada)
10/10 : Il Lombardia (Italy)
10/15~20: Gree - Tour of Guangxi (China)
注目すべきレース
ツアー・ダウンアンダー
まず、1月のツアー・ダウンアンダー。
このステージレースから、シーズンが開幕する。
オーストラリアは南半球だから日本とは季節が真逆。つまり1月は猛暑。
肌を突き刺すような日射の中、1週間かけて総合優勝を争う。
歴代勝者は、暑さになれたオーストラリア人が多い。
パリ～ニース
次は3月に開催される、パリ～ニース。
主催は、ツール・ド・フランスと同じASO。
だからというわけではないが、まさにミニツール・ド・フランスと言った感じ。
2019年の勝者は、ツール・ド・フランスでも勝ったエガン・ベルナル。
つまり、ここで優秀な成績を収めた選手は、ツールでの活躍も期待できるということ。
ミラノ～サンレモ,パリ～ルーベ
言わずと知れたクラシックレース。
ミラノ～サンレモの方は、ワンデーレースの中で最長の距離を走るレースで、2008年,2010年は298kmという距離を走った。
クラシックを走るスプリンターにとって、最も勝ちたいレース。
3つの峠をいかに消耗せずに踏破できるかが鍵を握る。
パリ～ルーベは、ワンデーレースの中で最も格式のあるレースで、クラシックの女王と呼ばれる。
今年のツールにも出た、パヴェ（石畳）と呼ばれる区間を走る。
パヴェはきれいに舗装された道路ではなく、ただ石をつなげただけのもので、溝が大きくバイクで走れば非常に大きな振動が伴う。
パンクと落車に注意しながら、ひたすら先頭についていく。
昔は、振動の少ない路肩に出て走るのをよく見たが、最近は仕切りがあって出られないようになっていることが多い。
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ,ツール・ド・スイス
どちらもツール・ド・フランスの直前に開催されるため、前哨戦と最終調整として走る選手が多い。
ドーフィネで優勝した2012～2019年で、5回がツール・ド・フランスでも優勝した。（フルーム3回,トーマス1回,ウィギンス1回）
ツール・ド・スイスでは、ツール・ド・フランスでも優勝したエガン・ベルナルが総合優勝。
グランツール
ジロ・デ・イタリア
イタリア人ライダーにとっての聖地で、グランツールで最も極限のレース。
ツール・ド・フランスに比べて勾配のきつい山岳を登り、ツールよりさらにスプリンターには厳しい大会。
また、雪が残っている地帯もあり危険度も高い。
歴代優勝者の殆どがイタリア人だけど、2000年代後半から他国の選手も少しずつ増え始めている
ツール・ド・フランス
言わずと知れた世界最大の自転車レース。
規模や賞金額もロードレースではトップ。
グランツールの中では一番平地と山岳のバランスが取れた大会で、他の大会に比べるとクライマーよりすべてがこなせるオールラウンダー向け。
総合タイムトップの証である、マイヨ・ジョーヌを身に着けた選手は、一生食べるのに困らないとされていて、それほどロード界の評価は高い。
ブエルタ・ア・エスパーニャ
ジロとツールの中間という見方ができる大会で、山の多いスペインを舞台に1ステージ平均150kmという比較的短い距離を走る。
平地が殆どないジロに比べればまだマシだけど、それでも急勾配なステージも多い。
そのため、ジロと同じくポイント賞をスプリンターではなく総合勢が取ってしまうというのも珍しくない。
今年の大会では、ヘリコプターの映像から大麻栽培所が見つかったり、火災現場を撮影して一時騒ぎになった。
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