ツール・ド・フランスまでもうちょっと。
前回は、昨年の総合優勝者ゲラント・トーマスを紹介しました。
今回は、昨年のポイント賞獲得者にして、現スプリンター最強の男、ペーター・サガンについて紹介していきます。
ペーター・サガン
ペーター・サガンは1990年生まれの29歳で、スロバキア出身のロードレーサーです。
元々はマウンテンバイクの選手で、2008年に、
「マウンテンバイク世界選手権クロスカントリー・ジュニア部門優勝」
を経験しています。
2010年からプロ契約を結び、若手ながらパリ~ニースでポイント賞を獲得するなど、活躍しました。
スロバキアでは英語は使わないのか、この頃のインタビューはぎこちなかったです。
世界選手権
サガンは、世界選手権にめっぽう強く、ロードレース・個人ロード・エリート男子2015,16,17とスロバキア人としては初の優勝、そして史上初の3連覇を成し遂げました。
ツール・ド・フランス
ツール・ド・フランスでは、2012,13,14,15,16,18年と6度のポイント賞、区間通算は11勝を挙げています。
12,13年あたりは、カヴェンディッシュやグライペルなど、世界の名立たるスプリンターには純粋なスプリント能力ではかないませんでした。
ですが、どのレースでもムラなく確実に上位でゴールし、ポイントを重ねていった結果、ポイント賞を獲得しました。
近頃は、スプリント能力も身に着け、地力、技術ともにトップクラスに成長しました。
昨年のツール・ド・フランス
2018年のツールでは、ポイント賞を取るべくして取ったという感じでした。
スプリンターというのは往々にして、山岳ステージに弱いものですが、サガンはちょっとやそっとの山では、遅れません。
むしろ中級山岳があったほうが彼の勝率は上がります。
俗にサガン向けコースと呼んだりします。
途中17ステージで、きつい山岳の上に、距離が短いというスプリンターにとって最悪のステージがありました。
スプリンターは平坦ステージでは優勝を目指しますが、きつい山岳ステージではタイムアウトにならないようにゴールすることが最優先事項になります。
しかしこのステージは、70kmに満たないレースでした。
距離が短いから楽なのでは、と思うかもしれませんが、短いとレースのテンポも上がるのでゆっくり走りたいスプリンターにとっては死活問題です。
タイムアウトの基準は優勝者のタイムから何%という計算なので、早くゴールされると困るわけですね。
サガンは、持ち前の登坂力できっちりゴール、他スプリンターとの地力の差を見せてくれました。
これでサガンは、エリック・ツァベルと並ぶ最多タイ6回目のポイント賞を獲得しました。
↑緑の人な
今年は…
まだチームの出場選手は発表されていませんが、7度目のポイント賞獲得へ狙いに来ると思われます。
直近の、ツール・ド・スイス第3ステージで優勝したみたいですね。
Wow! @petosagan @BORAhansgrohe wins tbe 3rd stage in Murten pic.twitter.com/gBL0ukUpWu
— Tour de Suisse (@tds) 2019年6月17日
サガンは、2021年を持ってロードレースを引退しマウンテンバイクへ戻るということも示唆されているので、思い残すことのないようにしてほしいですね。
というか、サガンが居なくなったら、ロードレースのスターは完全に居なくなりますね…。
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