ツール・ド・フランスまで後もう少し。
前回は、不死鳥のスプリンター、カヴェンディッシュについて紹介しました。
今回は、ツール・ド・フランス総合優勝に1番近いフランス人、ロメン・バルデについて解説していきます。
ロメン・バルデ
甘いマスクの彼は、フランス人ロードレーサーのロメン・バルデ。
1990年生まれの28歳で、チームはAG2Rに所属しています。
「AG2R」はアージェードゥーゼルと読みまして、所属する選手の70%以上がフランス人です。
バルデは、そんなチームでエースを担っています。
走りのスタイルとしては、ほぼ完全なクライマーです。
山岳は、ティボー・ピノと共に、現役フランス人としては最高峰の実力です。
反面、平坦に比較的弱く、特にタイムトライアルでは、他の総合勢にまくられることも少なくありません。
ツール・ド・フランスでは
何年も総合優勝に近い位置に居ながら、未だに達成はできていません。
毎年、ツール・ド・フランスを主軸に調整をしています。
2016年からエースに昇格し臨んだツールでは、終盤でアタックを決め、区間優勝し、フルームに次ぐ総合2位で表彰台に。
2017年は、昨年の活躍もあり、打倒フルームの最有力候補としてフランスの期待を背負い、臨みました。
途中12ステージで、抜群のアタックでステージ優勝。
その後も1位のフルームに揺さぶりをかけますが、一歩及ばず3位でフィニッシュ。
昨年のツール・ド・フランス
昨年も総合優勝候補として期待がかかっていましたが、序盤からライバルたちから遅れ、1分以上の差をつけられます。
チームメイトのラトゥール新人賞を取る活躍を見せる中、結局バルデは表彰台にも登れず総合6位。
フランス人の総合優勝はまだ遠そうです。
今年のツール
AG2Rは、ワールドチームで2番めに早くツール出場メンバーを確定しました。
🇫🇷- @letour
— AG2RLM Pro Cycling Team (@AG2RLMCyclisme) 2019年6月20日
Les 7 premiers coureurs sélectionnés sont / Discover the first 7 riders selected for the #TDF2019:
1⃣- @romainbardet
2⃣- @OliverNaesen
3⃣- @tonygallopin
4⃣- @mikaelcherel
5⃣- @p_latour
6⃣- @MathiasFrank
7⃣- @BenoitCosnefroy
8⃣- ❓➡ 30 juin /June 30th pic.twitter.com/gdVmCj0XWM
7名がすでに確定しており、エースはバルデ。
2019年のコースは、例年以上に山岳が多くなり、過酷。
山岳に強いバルデにとっては総合優勝の狙い目です。
フランスのロードレースファンの誰もが期待しています。
まだ28歳と若いですから、フレッシュな走りを期待したいですね。