2019年のブエルタも、もうすぐ終りを迎える。
今回は、例年よりも特に攻撃が激しいブエルタだった。
コース設定の影響か、今年は第2ステージから総合争いがスタート。
総合勢が、逃げに乗って積極的にタイム差を作ろうとするような熱い攻防が続いた。
日によって強い選手が変わっていく中、最初から最後まで強かったのがこの選手だった。
情報源:Roglic wraps up first Grand Tour victory in Vuelta a España | Cyclingnews
プリモシュ・ログリッチェ
第1ステージのチームTTで、まさかの落車という事態になったログリッチェだけど、結果から見ると2位のバルベルデに2分33秒も差をつける勝利。
得意なTTがなくても40秒の差があり、圧倒的な勝利。
ログリッチェは、今回自分からアタックすることはなかった。
ロペスという共通の敵に、ライバルと同盟を組んだ。
そうしたクレバーな戦い方で今回の勝利を掴んだ。
これでログリッチェは、初めてのグランツール制覇。
2012年までは、スキージャンパーだったログリッチェ。
プロになって6年後には、ブエルタを勝ち取れるほどの選手になった。
最年長と最年少
総合2位は、モビスターのアレハンドロ・バルベルデ。
モビスターは、久しぶりにダブルエース体制が成功した形で、惜しくも表彰台を逃したキンタナと、抜きつ抜かれつの熱い戦いが続いた。
バルベルデは終始我慢強い走りを見せて、攻撃を仕掛けながらもライバルの攻撃には振り落とされなかった。
バルベルデは今大会最年長。
総合3位は、UAEのタディ・ポガチャル。
20歳という、今大会最年少の選手。
若さを存分に発揮した、無尽蔵のスタミナで数あるライバルを蹴落とした。
ブエルタ総括
今回のブエルタは、レースも面白かったけどいろんなニュースも面白かった。
カメラに屋上で栽培されているマリファナが写って、スペインの捜査が入ったり、火災が起きて煙が出ているのが写ったり。
そして、第19ステージで起きたモビスターの落車アタック。
いままでは、暗黙の了解という明文化されていない制度が、ヨーロッパという地域の文化として許容されてきたけど、ロードレースも年々多国籍化してきている。
今回のことで、それを明文化しようという動きが出るかも。
でも、こうした紳士協定を文字に起こすのは粋じゃないと思うのは、日本人だからだろうか。

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