バーでお酒を飲むならビックカメラで!試飲コーナー体験&ウイスキーレビュー。

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皆さんは、バーって行ったことありますか?

 

 

バーと聞くと、ドラマに出てくるようなオーセンティックなものを想像すると思いますが、他にもカジュアルなバーはたくさんあります。

 

しかし、初心者歓迎と言っても入りにくいのがバーの宿命。かくいう私もバーに行ったことがないです。

 

 

そんな方でも気軽に入れるバーが、昨年できたのです!

それはビックカメラです!

 

 

 

ビックカメラでお酒が飲める!

ビックカメラとバー。

一見関係ないように思えますが、昨年2月からビックカメラの数店舗で試飲コーナーが設置されたのです。

 

1日に300人も利用するほどの盛況ぶりでじわじわと設置店舗が増えており、現在は7店舗に設置しています。

 

 

中でも代表的な店舗は、新宿西口店

 

2F酒販コーナーの中央にドカンと設置されている、試飲コーナー。

立飲み席を含めれば40席が用意されていて、レアなお酒を定価同然で楽しめます。

 

時期が合えば、響30年山崎18年など希少なジャパニーズウイスキーがメニューに並びます。

 

 

店舗の中心で開店しており、周りから様子が見えるのでふらっと立ち寄りやすいものになっています。

 

私も手軽にバーの雰囲気を味わうため、1時間かけてビックカメラ新宿西口店に足を運んでみることにしました。

 

新宿駅から徒歩5分 

銀座から丸ノ内線で20分弱、西口を出るとすぐそこにビックカメラが見えます。 

エスカレーターを上って向かい側の入口に行くと、ちょうど酒販コーナーが見えてきます。 

 

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外から見える試飲コーナー

 


入ると、目の前に15席ほどのカウンターと立ち飲み用のテーブル席がいくつか有りました。

 

 

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3時頃にお邪魔しましたが、空いていたようなので早速席につくことにしました。

 

 

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棚にはたくさんのウイスキー・ビール・焼酎・日本酒・ワインが並んでいました。

私はワインには明るくないですが、口コミによるとワインの品揃えはなかなからしいです。 

 

 

店員さんがチェイサーを置いてくれて、一息ついたところで早速メニューを見てみることにしました。

 

 

メニュー(ウイスキー) 

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ウイスキーの種類

 

地ビールやワイン、焼酎など、スーパーではまず見かけないようなものがたくさんありました。今回は、ウイスキーに焦点を当てていきます。

 


クリスマスから年始にかけて、山崎白州の3大ジャパニーズウイスキーがメニューにあったようなんですが、この日にはもうなくなっていたようです…残念。

 

仕方ないので、今回は別のものを頼むことにしました。 

 

 

※試飲コーナーは大体30分程度、1人3杯までとなっています。

 

 

店員さんを呼んで、欲しい銘柄と飲み方を選んで伝えます。

 

ここで注意!

バーというものは基本的に前払いらしくここでもそうでした。

目的のウイスキーを持って来てもらったときに、その額を支払います。

 

実際に試飲してみた! 

ラガヴーリン16年

 

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まず頼んだのは、ラガヴーリン16年です。 

 

お値段はなんと500円。破格です。

場所や店にもよりますが、3倍の値段でもおかしくありません。 

 

 

調べたところによるとビックカメラさんは、上の階で家電を見たあと購入を悩んでいる客を帰らせないように、休憩ゾーンとしての意味合いを強くしているということらしいです。

 

ここでお酒を飲んだあと、また上の階に戻って家電を購入するという流れに持っていきたいらしく、試飲コーナー単体での儲けはあまり考えていないらしいです。

 

 

お味の方は、やはりうまい。

 

初心者には向かないアイラらしいピート香はしっかり感じつつも、それを感じさせないほどの滑らかさ。

ヨードの塩辛い味わいが有名ですが、この滑らかさ故に私は甘みを感じました。

 

シーバスリーガル18年

 

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続いて2杯目は、シーバスリーガル18年です。

価格は300円です。こちらも18年物としては破格でしょう。

 

 

思わずこんなセリフが出てきます。

「雪のようにピュアな酒だ」

 

 

シーバスリーガルは先程のラガヴーリンと違い、ブレンデッドウイスキーです。

 

ブレンデッドウイスキーは、文字通りモルトやグレーンなど様々なウイスキーをブレンドしたもので、ブレンダーの舌と鼻によってクオリティが変わってきます。

 

この18年は、世界最高峰のブレンダーであるコリン・スコットが手掛けており、完璧な仕事をしているのがわかります。

 

 

グラスを鼻に近づけるとすぐに分かる、りんごや梨のような香り。

しかしそれだけでは終わらずバニラやナッツなど、原酒を80種類以上も使っていることがわかるような、複雑な香りを感じられます。

 

口に含んでみればアルコールの刺激はまったくなく、スルスルと入っていくような滑らかさ。

 

私はまだウイスキー初心者なので、そこまでピートの香りは感じませんでした。

だからこそ初心者に飲んでもらいたいウイスキーです。

 

アードベッグ コリーヴレッカン

 

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さて、本日最後一杯がこちらのアードベッグ コリーヴレッカンです。

こちらの値段は500円です。安い! 

 

ちなみに、アルコール度数は57度です。高い!

 

 

味の方は、癖がすごい(千鳥)。

ピート、ピート、ヨード、ピートといった感じ。

 

ピートのスモーキーな香りを存分に感じられるもので、甘みというよりはヨード香のスパイシーさを感じるものという印象でした。

アルコールの方は、さすがにノンエイジだからか舌にビリっときました。

 

 

私がこれを美味しく飲むにはまだ早すぎたようです…。せめてラフロイグを美味しく飲めるようになってからまた挑戦しようと思います。 

 

シーバスリーガルアルティス 

 

3杯目を飲み終えたあと帰宅しましたが、この試飲コーナーが気に入ってしまい、また数日後にも来てしまいました。 

 

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さて4杯目は、シーバスリーガルアルティスです。

お値段は700円

 

このアルティスは、まだ販売されてから3年ほどしか経っていない非常に若いウイスキーで、シーバス初のブレンデッドモルトウイスキーです。 

 

 

ブレンデッドモルトウイスキーとは、先程の18年と違いグレーンウイスキーを一切使用せず、モルトウイスキーのみを使用しているものです。 

 

ちなみにシングルモルトとの違いは、単一の蒸留所のウイスキーを使っているか複数の蒸留所のウイスキーをブレンドしているかです。 

 

 

口に入れてみると、こちらも先程の18年の同じように癖のない口当たり

 

まず香ってくるのが甘い果物の香り。18年は青りんごのような香りでしたが、こちらはどちらかというと赤いりんごやもものような熟したコクのある味わい。

 

癖はないですが、18年よりも余韻が残ると思います。 

 

 

タリスカー57°ノース

 

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最後はこちら、タリスカー57°ノースです。

こちらも500円と超お値打ち価格。

 

8000円を超えるボトルですから、本当にありがたいです。

 

 

この銘柄はタリスカー蒸留所が北緯57°にあることから、アルコール度数を57度に合わせてボトリングされたもので、加水は一切していません。

 

アルコール度数57度というのは、ウイスキーの中でも高めですから当然アルコール感はありますが、アルコールの刺々しさ自体は感じません。

 

加水をしていないということで、タリスカー特有のスパイシーさが際立ち、ピートや潮の香りが重厚な味わいを演出しています。

 

ちびちびと飲みたい一品ですね。

 

なぜ試飲コーナーを展開しているのか?

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なぜビックカメラは、このような試みをしているのでしょうか?

 

 

私が思うに、今はネット通販が普及し家電量販店の価値が下がってきています。

家電がネットと店舗で同じ値段ならばネットで購入するでしょうし、多少値段が高くても手間を考えればネットで買うことを選ぶ人は多いです。

 

 

この試飲コーナーは、ネットとの差別化を図り実店舗に足を伸ばさせるための販売戦略の一つです。

安くレアなお酒が飲めることに魅力を感じた人に店舗に来てもらう。そういったことで差別化ができるということです。

 

また、女性客を引き込む誘引にもなっているようで、今後量販店はますます頭を使った販売をしなければならないようです。

 

 

初心者におすすめするウイスキーのコーナー

ウイスキーを飲んでみたいけど、何を飲めば良いのかわからないという方に向けたコーナーです。 

 

今月は、グレンフィディック12年です。

 

 

世界一売れているとも言われているボトルで、飲み口が特に滑らか。

ウイスキーを初めて飲むときにありがちな、アルコールのツンと来る辛さは全く感じません。 

 

フルーティで梨のような香りが特徴的で、12年物でこれより飲みやすいものは飲んだことがありません。 

 

値段も、12年物で3000円台前半はかなり安いほうです。そういった意味でも初めて飲むのにぴったりです。