もうロードレースシーズンは落ち着いて、選手は来年へ向けて準備を始めている。
しかしある若手選手は、あの件を放っておいてシーズンを終わらせられない。
大雨で期間中ずっと大荒れだった世界選手権の、ある一幕を覚えているだろうか。
情報源:Eekhoff takes U23 Worlds disqualification to CAS | Cyclingnews
UCI世界選手権ロードU23
それは、U23の男子レースでのこと。
荒れたコースを、見事最初に走りきったオランダのNils Eekhoff(読めない)。
偉大な勝利を手にしたEekhoffは、チームメイトやコーチングスタッフと祝いあったけど、レース後に失格が決定。
理由は、落車後にチームカーからのドラフティングを受けたため。
ドラフティングとは、スリップストリームとも呼ばれ、直前に走行する者の後ろにいることで空気抵抗をなくすこと。
ロードレースにとっては、必須の技術だが車を使っての行為は禁止されている。
UCIは完全なビデオの公開をしなかったけど、Eekhoffが30秒以上1分未満のドラフティングをしたと発表した。
結果ペナルティとして最高レベルの、失格を告げられた。
Eekhoffの対応
Eekhoffはこれに猛抗議。
それもそのはず。だってこんなことはよくあることだから。
落車後にチームメイトに追いつく、または集団に復帰するのに自分のチームカーや他チームカーを風除けにする光景はよく目にする。
ツール・ド・フランスだってそう。
世界選手権は他の大会とは違い、もっと判定はシビアだという意見があるかも知れないが、それならコミッセール(審判団)は警告を出すべきだった。
Eekhoffは、
"When I suddenly heard of disqualification, I burst into tears. I was not aware of any harm and I never thought I was playing with fire,"
失格を突然聞いたとき、私は泣き出しました。私は危害に気づかず、火で遊んでいるとは思いませんでした。
とコメントしている。
このことからも、警告がなかったことは明らか。
Eekhoffのエージェントは、法的措置を検討しているらしい。
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