来シーズンのグランツールは、すでにジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスのコースが発表されている。
その中でもジロの人気が高く、サガンやユアンなどのスプリンターや、バルデやカラパスなどの総合優勝を狙う選手も続々と参戦を決めている。
そんなジロについてのニュースが飛び込んできた。
Total Direct Énergieが参戦を取りやめるという。
情報源:Total Direct Énergie turn down place at 2020 Giro d'Italia | Cyclingnews
:Giro d'Italia organiser asks Total Direct Energie to decline invite - Cycling Weekly
ディレクトエネルジーの立ち位置
ディレクトエネルジーは、今年のUCIプロツアーのポイントランキングで首位を獲得。
そのためプロコンチームでありながら、来年のジロ・ツール・ブエルタの3つのグランツールへの出場権を確定させている。
ワールドツアーチームと違うのは、これが強制ではない点。
イネオスなどのワールドツアーチームの場合、グランツールには強制的に出場せざるを得ない。
しかしディレクトエネルジーの場合は、グランツール運営が招待する、という形になる。
だから、今回のようにチームが出場を拒否することができる。
ある意味一番美味しいところ。
しかしなぜ招待を拒否したのか?
事の発端
事の発端は、ジロ主催者がディレクトエネルジーにしたお願い事。
フランス誌「L'Equipe」によると、ジロのオーガナイザーがディレクトエネルジーに対して、招待を断ってほしいとお願いしたらしい。
ジロ主催者はディレクトエネルジーに出てほしくなくても、ルール上はチームを招待しなければならない。
このお願いを、ディレクトエネルジーは受理した。
つまり、来年のジロへの参戦を見送った。
ここでまた疑問が浮かんでくる。
なぜディレクトエネルジーは、参戦しないのか。
また、なぜジロ主催者はディレクトエネルジーに出場してほしくないのか。
それは、大きな大人の事情があった。
利権といろいろ
理由としては、ジロ運営はイタリアのチームを出場させたいから。
ジロに出られるチームは、合計22チーム。
現在のワールドツアーチームは、新参入のコフィディスを合わせて19チーム。
残り3枠をワイルドカード枠として、プロコンチームで埋めるわけだけど、ジロ主催者としてはできるだけイタリアチームに出場してもらいたい。
自国のチームが出るほうが自国ファンは盛り上がるし、スポンサーにも良い影響が出る。
しかし解せないのは、ディレクトエネルジーがなぜあっさり引き下がったのか。
もしかして何らかのお金が動いている?
それとも今後数年に渡ってのチーム招待の確約とか?
ちなみに、招待が確定しているのはディレクトエネルジーとワンティの2チーム。
ワンティにも同じような事が起きなければ、残る枠は2つ。
イタリアのプロコンチームは、
- Androni Giocattoli-Sidermec
- Bardiani-CSF-Faizanè
- Neri Sottoli-Selle Italia-KTM
3つ。
このどれかが招待されるのは確定だろう。
↓鬼滅売れまくり過ぎてヤバい。読んでないけど禰豆子ってキャラが可愛い。
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サイバーマンデーきたで。気になるものがあるんじゃない?