ツール・ド・フランスを見ていると、日本ではあまり見ない光景を見ることができる。
ラウンドアバウト、環状交差点。
丸い形の交差点で車の場合は、左から回って行くことになる。
しかし、ロードレースの場合ではそんなルールはなく左右から二手に分かれて進む。
レースを見ている私達ファンにとってはこういった独特な分かりづらい道こそがツール・ド・フランスと思えるが、選手たちはそう思ってはいないようで。
情報源：Riders left angry and amused after going wrong way in Tre Valli Varesine
トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ
トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネは、例年8月に行われるとのことだが、今年は今月8日に開催。
シーズン終盤ということで、ダン・マーティン、ヴィンチェンツォ・ニバリ、アレハンドロ・バルベルデ、マイケル・ウッズ、バウク・モレマなど実力者が一同に介した。
レースは、ログリッチェが最終盤でアタックを決めて、見事ユンボヴィスマのシーズン50回目の勝利を上げた。
しかし、これは必ずしも実力だけで勝ったわけではなく、幸運による勝利とも言える。
逆に、多くのライバルは不運だったということである。
幸運の訳
ログリッチェがアタックをした後、メイン集団も当然追いかける。
しかし高速の下りで急降下したあとに、先導するカメラモトの後についていき、曲がるはずのコーナーを逃してしまった。先頭の選手が逃すと後続もそのままついていく。
65km/hで走っているわけだから、来た道を戻るのにも相当の時間がかかる。結果的に、ここで相当のタイムをロスした。
多くの選手はここで戦意を喪失して、ニバリに至ってはフィニッシュせずにバーレーン・メリダのチームバスに乗り込んだ。
ニバリは、
"Let's say we did an extra loop down to the lake…,"
（間違った行き先の）湖まで特別なループをしたと思うことにしましょう…。
とコメント。
選手たちの反応
ダン・マーティンは、
"If the organisers take you the wrong way, there's not much you can do," Martin told Cyclingnews after the race, angry and frustrated by what happened.
主催者が私達を間違った方向に連れて行った場合、私達にできることはあまりありません。
"It's a pity, because it was a strong group, with all the best riders in the race. "When you overcomplicate the circuit like that, it becomes a criterium.And I don't think a pro race should become a criterium," he said.
残念なことだ。強いグループだったからだ。最高のライダーがいる。サーキットを過度に複雑にすると、クリテリウムになる。そして、私はプロレースがクリテリウムになるとは思わない。
と語った。
この場合のクリテリウムは、遊び、娯楽的、という意味だと思われる。
ニバリは、
"The speed was high, the TV moto went straight on, and there wasn't anything indicating the corner route. "I know these roads a little, and when we straight on I thought we'd gone the wrong way.
高速でカメラモトはまっすぐに進み、コーナールートを示すものは何もなかった。
TV moto was convinced it was the right way and kept going.But it was the wrong way and we almost reached the lake… "It's a pity,"
カメラモトはそれが正しい道だと確信し、動き続けました。しかしそれは間違った道であり、私たちは湖に着きました…。残念です。
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