来シーズンから、モビスターのナイロ・キンタナとコフィディスのナセル・ブアニが移籍してくるArkéa-Samsic。
ワールドツアーチーム入りを目指していたが、あえなく申請落ち。
プロコンだと何がダメなのか?
情報源:Arkéa-Samsic prepare for key 2020 season with Quintana and Bouhanni | Cyclingnews
Arkéa-Samsicとは
2005年に発足した、フランスのプロコンチーム。
2018年から、筆頭スポンサーにサムシックが加わり資金力が増大。
ツール・ド・フランスで山岳賞を取ったワレン・バルギル、グランツールでポイント賞獲得経験があるアンドレ・グライペルなど、有名選手を獲得した。
急速に拡大していくチームは、来シーズンのUCIルール改正に伴うワールドツアーチーム枠拡大で、夢のワールドツアーチーム入りを目指していた。
グランツールで勝てるように、さらにグランツールすべてで表彰台に立っているナイロ・キンタナとジロポイント賞のナセル・ブアニを獲得し、ワールドツアーに備えたが、あえなく申請落ち。
一緒に申請したコフィディスはワールドツアー昇進、アルケアはダメ。
順位的にワイルドカード枠にも入れず、ツールなどでよく見るプロコンチームではアルケアのみが不遇な結果に。
プロコンのデメリット
そもそもなぜワールドツアーチームになりたいのか?
まずは、市場規模が大きいこと。
それに加えてワールドツアーチーム、例えばTeam Ineosなどのチームは、規模が大きいワールドツアーとして設定されているレース全てに出ることができる。(逆に言うと全てでなければならない)
しかし、Arkéa-Samsicはそのレースの主催者に招待されなければ出場することができない。
つまり、毎年その時期にならなければ、ツール・ド・フランスに出場することができるかわからないということ。
出場機会を求めている有力選手を引き抜くためには、ここでワールドツアーチーム入りをさせたかった。
チームマネージャーのヒューバートも、プロコンで嫌なこととして、こう語っている。
"not knowing what races we are going to be in at WorldTour level, which is why I often ask race directors to give us a straight 'yes' or 'no' as soon as they possibly can. That way we can let our riders prepare their year as best they can."
ワールドツアーでどのレースに参加するかわからないことです。だから、レースディレクターに直球でYES or NOをお願いすることがよくあります。できる限り早く。そうすることで、ライダーにできる限りベストを尽くすことができます。
チームの方向性
Team Ineosは前身Skyの発足当時から、一貫してグランツール、特にツール・ド・フランスでの総合優勝に比重を傾けていて、スプリンターはほとんど戦力にしていなかった。
BORAやDQTは逆にスプリントやクラシックレースに比重を傾けていて、どちらもうまく機能している。
このようにある程度、チームの方向性を決めることは大事で、私的にそれができていないのがトレック。
世界選手権で勝ったりはしているけど、グランツールではどっちつかず。
ともかく、アルケアが実績を残すためには、もっとピーキーなチームになったほうが良いのかも。
![]() |
明治 ザバス ソイプロテイン100 ココア味【50食分】 1,050g 新品価格 |