現世界王者のアレハンドロ・バルベルデは、現在39歳の大ベテラン。
ロードレースは競輪などに比べて、持久力や心肺機能が重要視される競技だから、この歳で第一線のトップを張れるというのは凄まじいこと。
でも、今回のブエルタではシーズンの疲れもあり、10歳年下のナイロ・キンタナが総合エースを担う予定だった。
情報源:Valverde punches way back into contention at Vuelta a Espana | Cyclingnews.com
トップレベルの活躍をし続ける2人
第2ステージでのキンタナの勝利で、チームはほぼキンタナにエースを任せる方向性になったと思う。
実際、バルベルデも総合争いができる可能性は軽視したいと言っていたし、チーム監督もバルベルデはステージ勝利を狙っていると明言していた。
世界チャンピオンということから、エースナンバーをつけていたけど、総合争いはないだろうというのが一昨日までの考えだった。
しかし、第5ステージの結果を受けると、状況は少し変わってくる。
自力で勝ち取る総合争い
総合トップとなったミゲル・アンヘル・ロペスに、致命的ではないものの、差をつけられてしまったキンタナ。
ロペスについていけたのは、ログリッチェとバルベルデのみ。
これによって、キンタナが23秒差の総合3位、バルベルデが28秒差の総合4位となった。
そして、メディアの間では、バルベルデは総合争いを今後も行っていくのかという疑問が浮かんでいる。
モビスターお得意の共同リーダー体制を組むのか、ステージ勝利だけを狙い続けるのか。
インタビュー
"'Superman' [López] was very fast, but I could keep going at my own pace, so I have to be satisfied with that,"
「スーパーマン」(ロペス)は非常に速かったが、自分のペースで走り続けることができたので、それで満足だ。
"Roglič was a good ally today and we worked together to go to the top. I wanted to limit my losses on 'Superman'. It's been obvious he is a key rival ever since the race began."
今日のログリッチェとは呉越同舟であり、私たちは一緒にトップを目指しました。ロペスへのロスを抑えたかったのです。レースが始まって以来、彼が重要なライバルであることは明らかでした。
"Nairo is the leader, there's no doubt about that, we lost a little bit of time [with Quintana], but it's nothing important. You lose in a race like this when you lose five minutes."
ナイロはリーダーです。それについては疑いの余地がありません。少し時間を失いましたが、それは重要なことではありません。