今回も、前回に引き続きツール・ド・フランスのチーム総評をしていきたい。
前回は、イネオス、ドゥクーニンク、モビスターを振り返った。
BORA-HANSGROHE
このチームは、毎年期待以上の活躍をするね。
サガンの7度目のポイント賞獲得は、さすがとしか言いようがない。
正直、この流れを阻止できるのは、怪我以外ないんじゃないかと思う。
サガンのワンマンチームと言ってしまえばそれまでだけど、今年はそれ以外の何かを感じた。
特にブッフマン。
サガンに多めのアシストを割いているチーム状況で、個人総合4位は結構凄いこと。
ツール前の目標としては、総合10位以内だったと思うから、ブッフマンの評価は爆上げだろうね。
TEAM JUMB-VISMA
今ツールで、一番名を挙げたのはこのチームだと思う。
ステージ勝利4勝で、エースのクライスヴァイクは、個人総合3位。
初日からマイヨ・ジョーヌを着用できたこともいい。
このチームほど、すべてのステージで勝利を狙えるチームはない。
スプリントステージでは、フルーネウェーヘン、ヴァンアールト。
山岳ステージは、クライスヴァイク、ベネット。
TTでは、元世界王者トニー・マルティン。
ついでに、TTTも勝つことができる。
今の所最強の布陣かもしれない。
ただ、総合優勝を狙うには、少しアシストの枚数が足りないか。
それにヴァンアールトの怪我も心配。
MICHELTON-SCOTT
このチームは、ステージに関しては期待以上だったけど、総合という面では期待ハズレもいいところ。
ステージ優勝は、サイモン・イェーツが2回、インピーとトレンティンが1回ずつと、めちゃいい結果。
その反面、総合エースのアダム・イェーツは、個人総合29位と大ブレーキ。
2016年は、ヤングライダー賞を取る走りを見せた。
だが、今年はジロ・デ・イタリアに出た影響でエースから外れた、兄サイモンにも劣る走りでトップ10にも入れなかった。
まだ26歳の若手、1度はツールの表彰台に上がってほしい。
WANTY-GOBERT CYCLING TEAM
成績としてはうまくいっていないが、スポンサーとしては期待以上。
このチームは、イネオスなどのようなワールドツアーチームではなく、プロコンチネンタルチームになる。
ツール・ド・フランスには、ワイルドカード枠で出場しているが、やはりワールドツアーチームと比べると、選手個の力は1回り下がっている気がする。
ステージ優勝者はなし、個人総合でも最高が21位。
賞金の収入だけだと赤字だろうと思う。
でも、多くのステージで逃げ集団に入り、映像に写っていた。
広告効果はバッチリで、スポンサー側からしてみると、期待上の走りだったかもしれない。
逃げというのはこんな効果もあるんだと思い出させる走りだった。
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